プール男8【ラブホ前編】

[ 22:00 ] 年上と | CM(0)


結局姉貴は夜11時頃に電話がかかってきて友達の所に泊まるからと言ってきた。
お袋はもっと早く電話して来いとかご迷惑じゃないの?とか言ってたけど正直俺としては助かった。ちょっとすぐに顔を会わせたくなかったしね。
心の中で(お~そうしろ、そうしろ)と思ってた。
ま~姉貴も気が短い分だけ切り替えも早い方だからね、お互いその事には触れないで風化するのを待つしかないかなと・・・。


プール男7【姉】

そんなこんなで結局、約束の土曜日を迎えたわけなんだけど、そんなことがあったからって訳じゃないんだろうけど妙に冷静っていうか約束の日の事を意識せずにその日を迎えちゃったわけ。
行く時間直前までラブホに行く事自体にリアリティを感じられなかったんだよね。
ま、それは俺がプールクリアして以降先生の俺への対応が普通になったというか特別な生徒を扱う感じじゃなくなったってのもある。
多分先生も意識的に俺を遠ざけようとしてたんじゃないかな、無理も無いけど。
普通ってよりもむしろ他人行儀だった気がする・・。
敬語なんか使っちゃったりして。
「○○クンこのプリント○○さんに渡してくれますか?」
とか、おいおい先生と関係する前だって先生そんな言葉使いしなかったじゃんとか思ったけど、今にして思えば俺だってそんなに信用できるかどうか分からないし変に周りに俺が先生との体験談とかチクっちゃったら・・・とか思ったんじゃないかな。
逆の立場だったらマジ緊張もんだと思う。
可愛そうに・・・。

だからもうほとんど先生が来てくれることなんか有り得ないのにトキメいてもな~みたいな。
ま~自ら約束したんだから行くだけ行ってみるか?みたいな感じで完璧惰性って感じだった。
で、結局4時ぐらいになってあ~タルイなぁ・・・とか思いつつ一応身支度してね。
ドアを開けたのよ。
真夏の4時っつぅとね、もー殆ど昼と同じ明るさなんだよね。
約束したときは夕方って意識だったんだけど
「ありゃちょっと約束早すぎたかな?」
と思った記憶がある。
だってこんなに明るいのにラブホ前で待ってる厨房ってちょっと怪しくない?
いや実際怪しいんだけど。
人目ひくだろ?とか思って・・・。
それでもまぁテクテクと30分の道のりを歩き始めたわけ30分あれば着く道のりを1時間前に出たんだからね。
相当時間的に余裕がある。
おれは歩道のわきの盛り上がった部分の上を歩いたりしてチンタラチンタラ歩いてったわけ。
ちょっと先生の事に思いをはせて見る。
明るい盛りにラブホ前で待つ先生・・・。(ブハ有り得なね~!超有り得ねぇ)
一人想像しながらあまりのリアリティの無さに思わず噴出す俺だった。
俺が何でそのラブホを選んだかと言うとこの辺では珍しく民家が少ない
っていうか周辺が雑木林だったの。
まぁ逆に言うとだからこそラブホが建てられたってのもあるんだろうけど。
で、そこに高速だけが上をスーっとコンクリの無機質なグレーでビヨ~ンと長ったらしく通ってるだ
けなわけ。
要するに人目がないんだよね。
だから選んだという・・・。
で結局、最大級にチンタラ歩いても20分前後でその雑木林が見える所まできちゃった・・・。
時計を確認する俺。
「はやっ」
まだ4時20分かよ、不思議と時間を引き延ばそうと思う時に限って時間がたつのが遅いんだよな。
あ~もうそう思ってる間にも雑木林が目の前に迫っているわけ・・。
痴漢注意と赤い文字で書かれた看板が目に入った。
確かに痴漢が出そうな雰囲気だった。
だってエロ本とか無造作に捨てられてんだもん。
雨ざらしになって変色したりして。
が、逆にそれが妙に厭らしさを感じさせるんだよな。
実を言うと何で俺がここのラブホを知ってたかと言うとこのエロ本拾いを小学校のころ友達としてたからなんだが。
で、まだ明るいのにもかかわらず気の早いヒグラシっていうの?
あのカナカナカナ・・・とか夕方になると物悲しく鳴くセミ。
あれが鳴いてんのよ。
あのロケーションで鳴かれると何だか雑木林に死体でも捨てられてんじゃね?
みたいな気になるわけ。
実を言うと小学校の頃、実際ここに虫取りに来た友達が、そこで自殺してる奴見つけた事あんのよマジ。
ノイローゼだったらしいんだけどね。
いや、んな事はどうでもいい。
そんな余計な事を考えるからますます気持ちが萎む俺だった。
(あ~やめときゃよかったな)と思いつつもここまで来ちゃったら引っ込みがつかない。
俺は雑木林の中の舗装された細い道路をテクテク歩いていったわけ。
あ~もう!蚊ウザイ!やぶ蚊がプンプンいってんの。
俺は歩調を速めてラブホに向かって歩いていった。
ラブホは雑木林を抜けたところのちょっと坂を上がった小高いところにある。
ま~いわゆる普通のラブホだ。
見えてきた見えてきた・・・。
さすがにここまで来るとちょっとドキドキする俺。
(先生が来てたりして?)みたいなありもしない妄想が急に脳内を巡り始めた。
もうあとちょっとでそれが確認できる位置だ。
が、確認したいような確認したくないような複雑な気持ちに襲われる俺だった。
だって居ないの確認しちゃったらもう終わりじゃん?
俺は意図的にインコース側を歩き確認しにくい位置で歩を進めたわけ。
が、んな姑息なジラシ自演術など大した引き延ばしにもならないわけで。
もう俺がヒョイとアウト側に体を傾ければラブホの入り口部分を確認できるところまで来てしまった。急に立ち止まる俺。
(ど、どうしよ?せ先生が立ってたら・・・)馬鹿な俺はこの期に及んで急にトキメキはじめてんの。
深くス~っと息を吸いハァ~と吐き出す。
で、ゆっくりと体を右に傾けはじめる俺。
(た、頼む居てくれ・・・いや居るわけね~・・・いやでももしかして・・)ドックン!ドックン!と波打つ心臓の鼓動。
え~い!面倒くせー!俺は意を決し体を完全に右に逸らしラブホの入り口部分を確認したわけ。
(・・・・・・・居ない・・・)人っ子ひとり居ないわ(ま、そりゃそうだ)急に現実に引き戻される俺だった。
そうだよな~居るわけねんだよハハ。
しかし一応約束したんだから入り口まで行こうっと・・・。
俺はテクテクと入り口まで歩いていった。
はは~んなるほど中は見れないようになってんだな、何ていうの?ビニールののれんじゃないけど門の上から下がってて車が入っても中は見えないようになってんのよ。
初めてマジマジ見て知る俺だった。
門の脇に空室ありって表示されてる。
ま、そりゃそうだな。
こんな明るいうちからセックスしようなんて思う馬鹿は俺ぐらいなもんだろ。
と妙に納得する俺だった一応ご休憩料金とご宿泊料金を確認する俺だった。
馬鹿な俺はセックス相手も居ないのに一応財布の中を見て足りるか確認してたのを今でも覚えてる。
(うんうん一応足りるな使わないけど)そう思いながら時計を確認する4時45分。
う~ん・・・一応な、約束だからな。
時間まで待つか?そう思いながら、いくらなんでもラブホ前に厨房が突っ立ってるわけにもいかないから雑木林の坂の下まで降りたところで待つことにしたわけ。
どのみち先生もこっちから来るわけだし、先生の赤い軽自動車が来ればすぐにわかる。
とりあえずボーっと時間が経つのを待つ俺だった。
フぅ・・・何であんな約束しちゃったかな?
腰に手をあて自分にあきれる俺だった。
するとそのときだ・・・。
ゴロゴロゴロと地響きにも似た小さな音が聞こえんの。
つい最近聞いた事のあるいや~な音だ・・・俺は恐る恐る空を見上げた。
晴れている・・・。
が、むこうの方にこないだ見たのと全く同じ真っ黒い雷雲が迫ってきてたのである。
やっべ!俺は同じ過ちを繰り返したくない気持ちで一瞬帰ろうと思った。
が、そこが青さというか若さなんだよな。
俺の中の青春君が(お前約束したのにこんな事で逃げていいんか?ヘタレが!)と言うのである。今なら間髪いれずに(いいんです!)と即答するとこだが、俺は要するになんと言うか・・・豪雨に打たれながら先生を待つ自分を演じたくなっちゃったわけ。
そうこうしてる内に雷鳴が大きくなりピカッ!と稲光が間近にせまっている・・・。
この徐々に迫ってくる感じの怖さってのいうのはちょっと言葉では言い表せないね。
さっきまですっごい明るかったのに急に真っ暗になるし。
怖ぇ怖ぇ。
ポツ・・・ポツ・・・と頬を打つ雨粒。
あ~来た来た。
好きなだけ降ってください俺は大きく両手を広げてプラトーンばりにこの豪雨を受けてとめてやるぜ!格好よく(どこが?)もう完全に自分ワールドに入る俺だった。
ポツ・・ポツ・・ポツポツ・・ぽつぽつ・ビシャビシャ!ビシャ!ドッシャー!!!!と、俺の心の声が天に聞こえたのかプールをひっくり返したんじゃないか?っつぅもんの凄い豪雨が俺の顔面を叩き始めたわけ。(まけんぞ!俺はまけん!)
かんぺき青春君に心を支配された俺は意地でも動かぬ気持ちだった。
ドガーン!!!とすごい雷が雑木林に落ちた。
たまげた、これにはマジ。
本当に間近に落ちると雷って鉄臭い。
これはこのとき初めて知った。
あ~俺死ぬんだ・・・先回りして悲劇の主人公を演じはじめる青春君。
俺がここで死んだと知ったら先生だけが死んだ理由分かってくれるんだな。
な~んて超マヌケなことを思ってた。
先生泣いてくれるかな?
な~んてな。
が、状況はそんなのんきな事を言ってる場合じゃない。
すでに許容量オーバーになったドブにかかったコンクリートの隙間からゴポゴポと凄まじい噴水を上げはじめている。
雑木林はかなり低い立地条件にあるため見る見る俺の足元に水が迫ってきていた。
俺はしょうがないので小高いラブホの方へ引き返したわけ。
水かさがどんどん増してきている。
さすがに心配になって空を見上げる俺だった。
が、黒い雷雲は全く勢いを衰えさせる気配を見せない。
ラブホの所まできたら暗くなったからなのか料金灯とラブホのネオンが灯りはじめた。
とりあえずここにかくまってもらうか?
と現実クンが俺にささやきかけるが(ダメ!それ格好イクナイ!)と青春君が却下する。
結果俺は延々と土砂降りの中に晒されることに・・。
(バチだな、先生にひどいことしたバチだきっと)俺は雨に打たれながらそう思っていた。
時計を確認してみる、もう5時40分・・・。
先生は絶対に来ない、もうそれは決定だ。
それは受け入れよう。
が、雨が止むまでは立っていよう、これはもう意地だ。
格好悪い状況だけにここだけは意地でも逃げたくなかった。
バチだと思って受けよう。
そう思って顔から滝のように流れ落ちる雨を拭わずに立ち続けてたわけ。
あまりにみっともなくて泣きそうな情けない気持ちだったけど。
雨が目に入るもんで雨で真っ黒になったアスファルトの道路だけ見てた。
パシャパシャ跳ねる雨の勢いが増したり少し収まったりするのを見てた。
も~ボーっとして何分そうしてたのかもわかんね。正直。
と、その時だ。坂の下の雑木林の方からバシャバシャと水を跳ねて走る車の音が聞こえたわけ。
あ~雨しのぐのにカップルが来るんだな・・。
と思って、俺は目立ちたくないからちょっと端っこによって車をやりすごそうとした訳。
俺の前を車が走り抜けていく・・・。
俺の分まで頑張れよセックス!そんな気持ちでやりすごす俺だった。
すると俺の前10mぐらいのとこで車がキキ!と止まる音がする。
が、俺は関係ないので下を向いたままだった。
しかし車が急にバックしてくんの。ブィーン・・・・って。
で俺のちょっと前のとこで止まったわけ。
(パシャ!ウィーン、パシャ!ウィーン・・)と、ワイパーの無機質な音だけが豪雨の中で辛うじて聞こえた。
さすがに俺は目を上げ車を見た。
暗がりの中でもすぐわかる。
先生の赤い軽自動車だった。
もしもと思い助けに来てくれたのだ。
アヒャー格好悪ぃー!超格好悪いよ俺。
俺は駆け出してウォォォと逃げたかった。
が、そうもいかない。
何だよせんせ・・・放っておいてくれよ。
武士の情けで。そりゃないぜ。
ちょっとこんな無様な展開ないよ。
しばらく立ち尽くしているがもちろん先生は車を動かす気配はない。
ただただワイパーの水をはじく音だけがむごたらしく聞こえてくるだけだった。しょうがない・・・俺は重い足取りで先生の車まで歩きドアを開けたのである。

車の中まで雨が振り込むのでとりあえず急いで乗り込みドアを閉める俺。
恐る恐る先生の顔を見る俺。
無表情のまま前を向いている。
そしてポイとタオルを差し出す先生。
黙って受け取りゴシゴシ頭を拭いた。
先生の車が動き出す・・・。
坂を上がりラブホの前を通り過ぎていきT字路のとこで切り返し元来た道を走り出した。
素敵なオチをありがとう神様。
と自虐的に思いながらフロントガラスに降り注ぐ雨を呆然と見入る俺だった。
ラブホの前を再び通り過ぎる・・・と思ったその時だ急に右にハンドルを切ると、なな、何とラブホの入り口に車が入っていったのである。
急のできごとでびっくりしてグッタリしていた体を起こす俺。
ななな何?いったい何?事態をのみこめずドギマギして前方と先生の顔を交互に見る俺だった。どういう事?とりあえず雨止むまでここでやりすごすってことっすか?と思う間に先生は駐車場に
車を止めてしまった。
「降りなさい」
と先生。
俺は従うしかなくモタモタと車を降りたわけ。
先生モタモタする俺に近づき手を引くとラブホに連れて行ったのである。

ホテルに入りフロントの所に行ったんだけどさ、どういうシステムだったのか若干うろ覚えなんだけどフロントは確かにあったんだけど、人が居るような雰囲気じゃないのね。
どういうのか人が居るんだけど相手側からこっちが見れないようになってるから居ないように感じてるだけなのかもしれないけど、とにかく先生もそのチェックインシステムみたいなのがよくわからないらしくてウロウロしてるわけ。
「いらっしゃいませ」とか、向こうから言ってくるでもないしさ。
で、俺が辺りを見回したんだけど側壁の部分で各室の写真みたいなのがライトアップされてて電気が消えてる所がどうやら使用中らしいって事は分かった。
その時は使用中の部屋が結構あったんで、俺はずっと見張ってたから
(あれ?いつこいつら入ったんだろう?)と思った記憶がある。
けど今思うと単に清掃してなかっただけなのかもしれない。
で、よく見ると何だか分かんないけどどうも金を入れるような所があったわけ。
あれ?ここに金を入れて部屋のボタンを押すと入れるのかな?
と思ったら、ちゃんと書いてあるじゃん。
デカデカと。
「先生これ」
って俺が言って説明書きを指差したわけ。
「あ」
と言って先生興味深げに読んでいる。
「ふ~ん・・・今こうなってるんだ?」
だって。
俺も何回かその後ラブホ使ったことあるけど、そういうのはあそこだけだった気がする。
「昔は違ったの?」
と俺。
「うん・・」
と答えて先生金を入れて勝手にボタン押している。
しばらく間があってから
「バカ」
と言って俺に肘打ちした。
「いてっ」
と言ってみぞおちを押さえる俺。
すると部屋番ついたルームキーが出てきた。
・・・だったと、思うんだが、俺も朦朧としてたんで定かでないごめん。
先生鍵を持ってエレベーターの方へ歩き出したわけ。
ヨタヨタとついてく俺だった。
正直この時、俺は先生とやれるとかやれないとかいう事を考えてたかと言うと全く考えてなかった。ま~時間も時間というか約束の5時を有に超えてたからね。
先生がどういうつもりで来たのかも分からなかったし、俺も正直ヘコタレてた部分もあったんで単純に先生の後をついてっただけだったね。
壁紙が所々剥がれてたりして(あんま繁盛してね~な)ぐらいの事しか考えてなかった気がする。でも、通路とかはランプ状のライトが数メートル感覚で点いてて、一応ロマンティックな雰囲気ではあった。
定期的に雨粒が入り口のガラス戸にパラパラパラと叩く音が聞こえる。
で、とりえずエレベータに乗り込んだわけ。
こ~いうときってバツ悪いよなー。
ほんっとバツ悪いよ。
俺ただでさえエレベーターって苦手。
上がるまで回数示す数字追ったりして早く着かないか待つあの時間やだ。
たった数秒なんだけどね。
でエレベーターが開き部屋のほうへ歩く二人・・。
よく見ると先生サンダルじゃん。
急に心配になって駆けつけたのが見え見えだ(面目ないっす)。
かなり使い込んだピッチリめのジーンズと白地のTシャツだったと記憶してる。
柄は忘れた。
すると先生のムッチリしたお尻を見てたからって訳じゃないんだけど何故かチンポが起ってんの。疲れマラってやつ?ビンビンに漲ってるわけ。
俺は先生のお尻を朦朧と見つめながら部屋まで先生の後をついてった。
歩くたびに右、左、ってクイクイって尻の部分のジーンズにシワが寄るのを見てた。
部屋のドアを開ける先生。
当然先生に続いて俺も入ろうとした。
そしたら先生
「こらこら!いくら何でもそのまま入ちゃ駄目よ服脱いで!」
だと。
来た通路を見ると俺が歩いた後にポタポタと水が落ちてる・・・。
まるで貞子が這った跡のように。
やばい怒られるかな?と思いつつ俺はもたもたとヨレながら服を脱ぎ始めたわけ。
とりあえず上着を脱ぎ先生に渡す俺。
が、下どうする?っていう・・・。
あの、勃起してるんですけど・・・っていう。
何だかこの状況下ですでに発情してるみたいで超いやだった。
っていうか恥ずかしいじゃん?モジモジ躊躇する俺。
すると先生
「何やってるの下も脱いで早く」
だと。
もういいや、どうせ俺がエロ小僧なのは親以上に先生がよく知ってるしとあきらめる俺だった。
しょうがないから脱ぎ始める・・・
当然トランクスの越しに俺の高まりは先生に丸見えだ。(いや~ん見ないでぇ)
でも先生俺の高まりをチラと見るだけで無反応だった。
俺の動きに連動して、ビヨンビヨンとゴム細工の棒みたいに上下に振れるチンポに自ら恥じながらズボンを脱いだ。
うつむいて無言でズボンを渡す俺。
(もう私とセックスする事考えてこんなになっちゃって・・)とか思ってんだろうな、くそ~違うのに。
しかし冷静に先生は受けとると
「どっか干す所ないかしら?」
と言いながらあちこち探している。
一応俺の服だからね、俺も探した。
まさかハンガーに干すってわけにいかないし・・・。
先生はバスルームで俺の服をしぼってる。
ポタポタと水が落ちる音が聞こえてきた。
俺が室内を見回してると小さなサウナ室があった。
それもシステムは忘れたんだけど時間設定をして容器に水を入れるとそれが熱せられた石の上に落ちて蒸発するみたいな感じだったと思う。
「先生ここは?」
と服を絞り終わった先生に言う俺。
先生がサウナを覗き込み壁に貼ってある説明書きを読んでいる。
「これ、お水入れなかったら乾燥室みたいになるかしら?」
と先生。
俺は先生の白地のTシャツから浮かぶブラのラインをチラチラ見ながら
「多分・・・」
と答えた。
先生は椅子と床に俺の服をペッタリと置き起動ボタンを押したわけ。
さて、どうしたもんかしばらく静寂が訪れる部屋。
いったいどうするつもりなのか先生の言葉を聞かない事には俺も行動できないわけで・・。
(じゃ、やりますか?)と言うとはどうしても俺には思えなかったし、状況的に。
そしたら
「シャワー浴びちゃいなさいよ」
と先生が言ったわけ。
ま~パンツ一丁でつっ立ってるわけにも行かないのでとりあえず
「うん」
と答える俺だった。
「これ着なさい」
と白いバスローブを俺にポンと投げてよこす先生。
歯ブラシとかも置いてあんの。
どうしよう?せっかくだから磨こうか?と思ってそれと、ボディーソープとシャンプーとリンスの小さなビニール袋詰めのセット持ってバスルームに入る俺だった。
とりあえずシャワーを浴びる。
ボディソープを体に塗りたくってみた。
ギンギンに漲ってるチンポにも塗ってみた。
キュッキュとしごくと気持ちよかったりした。
一通り体を洗うと頭洗って歯を磨く俺。
どうも俺は旅行にでも来たみたいな素行だったな今思うと。
そしたらなんとなく落ち着いてきた。
は~先生ほんとど~するつもりだろ?
まさかここまで来てセックスなし?
いやいやそれも充分有り得る気がする。
とりあえず一応体をきれいきれいして出てバスローブを身にまとう俺だった。
厨房に白のバスローブ・・鏡に写る俺を見て、ぶっ!と吹き出した。
超似合わねぇ。
カラカラとブランデーグラスまわしちゃったりしてってか?
と、気づくと俺のトランクスがない。
あれ?おかしいな、確かここに置いたはずなのに・・。
どうやら先生それも干しちゃったらしい。
(バスローブって振りチンで着るもんなのか?)とか若干下半身に物足りなさを感じながらも部屋に戻った。

先生は小窓を開け外の様子を伺っている。
「まだ降ってる?」
と声をかける俺。
「う~ん・・・まだちょっとね」
と言って先生振り返った。
「土日は都市の温度が下がるから集中豪雨になりやすいんだって」
と先生が言ってたのを覚えてる。
そういえば最近、土日は必ず土砂降ってる気がするなぁ・・・とか思ってた。
「すっきりした?」
と先生が言った。
「うん、先生も入れば?」
と何気なく答える俺だった。
あ~どうなるんだ?今後の展開。
さっぱりわかんね。マジわかんね。
「う~ん、じゃ、そうしよっかな」
と先生。
バスローブ持ってバスルームに入っていった・・・。
本当にどういうつもりなんだよ?心配になって見送る俺。
あれ?自分が入ってる時は全く気づかなかったんだけどバスルームが擦りガラス状になっててこっちが丸見えじゃん!俺がチンポ何気にしごいちゃってたりしたのも見えちゃってたってか?
ハズカシス!するとそこに先生が入ってくるのが見えたわけ。
擦りガラス越しに先生の肌色の肢体が見える。
すげぇ・・・厭らしい。
はっきり見えないのが逆に萌えるわ・・男心をよく計算してるなこれ。
豊かな乳房が凹凸になって確認できるし。
アップにした髪を解いてんのも分かる。
ここまできて初めて先生がいわゆる「セックス」をする気で来たのが分かった。
何でその気になったのかはまだ分からないけど。
ふと見るとベッドの前方に無意味にでっかい鏡がある、いやそっちの壁面ほとんどが鏡といってもいいぐらいだったと思う。
何の為にこんなのでかい鏡があるんだ?と思った記憶がある。
しかし、まーこの白いバスローブ姿の似合わなねー事この上ないな・・。
こういうのは多少年期が入ってから着ないと様にならない。
しげしげと鏡を見ながら呆れる俺だった。
さて・・・、先生出てくるまでどうすればいい?
何かなぁ、ベッドの中に入って待つっていうのもあからさますぎて嫌じゃん?
シャーシャーとバスルームからシャワーの音が聞こえてくる。
俺は何気にまた擦りガラスの方を見たわけ。
胸元にシャワーを浴びる先生の肌色の肢体が透けて見える・・・。
大人の女の艶っぽさ?出るところはムッチリでてて、ウエストのくびれもちゃんとあるという・・。
で先生太腿のあたりにもシャワーをあてていらっしゃる。
丁寧にそのあたりを撫でているのがわかった。(お、俺の為に・・)
ムッチリしたお尻の縦の割れ目が薄っすらと影になって見えるわけ。
いやー女の体って本当に美しいっすね。
見とれちゃうよ・・・。
まぁ先生のスタイルがひと際よかったってのも有るんだろうけど。
思わずチンポを握り締めてしまう俺だった。
(や、やるんだ俺?)とチンポに向かってささやきかける。
チンポがピクンと反応した。
も~こいつがおさまる所におさまりたがってしょうがない。
男の心と下半身は別って言うのは本当だよマジ。
ハッいかんいかん・・・。
先生がでてくるまでに自分のポジショニングを決めておかねば。
そうだ、服が乾いてるのを確認するフリってのはどうだ?なかなか自然じゃん?
思い立った俺はとりあえずサウナの小部屋を確認しにいってみた。
自分でも(超わざとらしー)とか思いつつ・・。
サウナを開けるとムワっとした空気が開放されて俺の顔に当たる。
うーんなかなか良い感じに暖まってるじゃん?とりあえず服に触ってみる俺。
服は温もってるけどまだまだジットリしてるって感じ・・・。
そりゃそうか。
でも服の湿気が蒸発して部屋自体がちょっと蒸してた。
どっちにしろサウナだなこりゃ。
ちょっと入って見るか・・・。
興味半分で中に入ってみる俺だった。
アジ・・・だめだこりゃ直ぐ出る俺。
何が楽しくて世間の親父共はこんなもんを好き好んで入ってんだ?と思った記憶がある。
やっぱりあれか?ビール飲んでプハーとやりたいからか?
そんな事を思っていると
「だめよ、まだ開けちゃ。乾かないでしょ」
とバスルームから出てきた先生の声が背後からした。
い、色っぽいっす・・。
思わずゴクリと唾を飲み込む俺。
いやほんと艶っぽかったってマジ。
俺に比べてバスローブの似合うこと似合うこと・・・。
まるで先生のためにあつらえたみたいっす、うん。
さり気無く胸元からのぞく豊満な胸の谷間なんか堪りませんよほんと。厨房なら速射もんですよ。
でアップにした髪を解くと肩口のあたりまで濡れ髪が垂れているわけ。
それをバスタオルで拭いながらこっちに先生が歩いてきた。
俺の目の前で立ち止まる先生。
俺を見上げている・・・。
(キスして)とか言って目を瞑るのか?
いや、そんな優しい表情ではない。
先生腰に手をあて
「座って」
と言ってベッドの方を指差した。
黙ってベッドにこしかける俺。
そしたら先生ベッドの上に正座してんの。
な、何?なにこのあらたまった展開は・・・。
たじろく俺だった。
が、先生が正座してんのに俺がしないのも変だろ?しょうがないから俺も先生に向かって正座したわけ。
「○○君、これで忘れてね?お願いだから」
と一言先生。
「え?」
と思わず聞き返す俺だった。
「○○君、これで今までのことぜんっぶ忘れてね?」
と先生。
「う、うん」
と答えるしかない俺。先生すごい真面目な顔してるし。
「今後あなたが今までのことを言う言わないで私の人生全部がかかってるんだから」
と先生がおっしゃった。
(いや、俺の人生もかかってるんですけど・・)と言いたいところだったが、確かに重みは全然違うだろう。
「言わない!言わない!言えるわけない」
と言って俺は頭をブンブン振って否定したわけ。
「本当?本当ね?」
と俺の手をとって目を覗き込む先生・・・。
た・・・谷間が見えるんですけど・・。
どうにも目がどうしてもそっちに吸い寄せられそうになるが、ここは信用問題だ。
辛うじて目をそらさず真剣に先生を見つめかえす・・・。
しかし美人だよなぁ・・あー美人だ美人だ。
関心するよマジ。
長いまつ毛からのぞく黒くて大きい瞳を見てると、もうブチュ!っと抱き寄せてチューしたくなっちゃうんだけど堪えるのが超大変だった。

プール男9【ラブホ中編】

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